縁とはタイミングの重なり合い

*・゜゜・*:.。.とけさま　メッセージあり.。.:*・*:゜・

◆金曜、夜。
A子と待ち合わせ。
カフェに入り、胃を満たす為、サンドウィッチをオーダー。
少しお高いけれど、美味しい。

「実はさー、言っちゃったの」マフラーを外すやいなや、いきなりA子が話始めた。
メニュー見る目を止め、「何を？」と聞き返す。
「結婚したい。って言っちゃったの！」付き合って半年の彼女が大告白をした。
「えええーーー！マジで？！で？で？相手はどんな反応だったわけ？」
「いやさ、かなりキョドリだしてさ、結婚はちょっと待ってって何回も言われたわよ。早かったみたい。」
ま、そらそうよね・・。
「で、A子は？」
「ゴメンってこっちが謝ってその話はすぐに終わり」
なるほど。付き合い半年、27歳、まだまだ低所得、転職考え中、趣味（バイク）にお金を費やすことが現在の楽しみ、親と同居、な彼にとっては結婚はまだまだなようだ。
女は25歳頃から適齢期に入ってくるが、男の適齢期は30歳を越えたぐらいからだろうか？ズレるよね、どうしても。

「女から結婚の言葉を頻繁に出すのは良くないよ。よくさ、迫ったら逃げられたとかあるやん。相手にケッコンしたいって思わせる女になるのが先決だって」と言ってみた。
そうだねー、と言いながらも、やはり彼女の頭の中はケッコンの二文字でいっぱいらしい。もう迫らないとは言っていたけれど、彼女はまた言うだろう。確実に。自分の気持ちを抑制できない人だから・・。彼がうまく接してあげれればいいけれど、話を聞いている限りではまだまだコレカラって感じの人だから難しいかも。

男は何をキッカケに結婚を考えるのか、考えてみた。
しかし、適齢期女二人、賢い考えが全く浮かばない。
料理、病気の時看病、ぐらいしか・・。全て雑誌の情報。情けない。
私達は、男が結婚したいと思う女なのだろうか？
以前、男友達に「お前と付き合うと金がかかりそうだ」と言われ、内心本当にショックを受けた事がある。
ま、でもあらゆることへの欲が激しい事は確かなので反論はできなかったけれど・・。

結婚願望がずっとなかった私。
将来は、仕事を持ち続け、自由に生活し、かわいい年下か思い切り年上のおじさまと付き合い、いつまでも若々しくいられたら・・と思っていた。
が、やはり人の気持ちって些細な事でコロッと変わるもの。
良いようにも悪いようにも。
こんな私にも最近、結婚願望というものが生まれてしまった。
大切な人と一緒に生活し、一つの家庭を築き、より深い絆を結ぶことができたら、どんなに幸せだろう。と考えるようになった。
こんなプロポーズがいい・・・と寝る前にベッドの中で想像したりしてみる始末・・まるで小学生に戻ったような気分。将来の夢、花嫁さん。みたいな・・。
数ヶ月前の私には考えられなかったこと。
幸せの尺度なんて、変わっていくもの。
そのタイミングが、ピッタリ重なったとき、相性や縁というものになるのだろう。
彼とバッチリ重なり、最後の恋愛になることを願う。

そして、どうかA子の暴走が落ち着きますように・・。