なんのプライド?
2004年9月9日昨夜。
夜、Oさんとのお食事が入っていたので、定時きっかりにちゃっちゃと上がる。
どこぞの有名なイタリアンを予約しようとしてくれたらしいが、満席だったらしく、行き当たりばったりで良さげなお料理屋さんにプラッと入る。
京都らしい感じの、いかにも。って雰囲気が漂うお店。
カウンターしかなくって、付き出しも細長いお皿に少しづつ湯葉とか高野豆腐とか海老などがデザインされて乗ってる。
目と舌で味わうお料理。
キスの天ぷら、鴨ロース、オムレツのスープ仕立て、若鶏のグリル、を頼み、ビールと共にゆっくりいただく。
味もお上品で美味。
またカウンターの中の料理人が、どやっ!って顔してお料理出してくるのよ〜。
でもこの料理人、お料理の素材を見ながらずっと独り言を発している。小さい小さい声なので何を言ってるかは全く聞こえないけど、とりあえずニヤニヤしてボソボソ・・・・
それが気になって、途中からお料理どころではなかった。
今日はなぜかOさんとの会話もウマクいかず、噛み合わなかったり、うまく伝えあえなかったり。
こういうときって、あるよね。
妙に波長が合わない時って。
こういうときは、無理に合わせられるものでもないから、早めに別れる。に限る。
イライラくる感情を沈め、普段滅多に飲まないワインなんかも頼んで、気分を変える。
また相手が普通に発した言葉も、こっちは挑戦的なコトバと取ってしまったりするんよね。
その逆もあるわけで。
お店を出る頃には、私の怒りは頂点へ。
良かれと思って飲んだワインが、どうやら感情的に私をさせた。
いつものように、お勘定を支払ったOさん。
いつもなら、”ごちそうさまでした”と笑顔を見せる私。
でも、この日はそこまで感情を抑えきれなかった。
きっと私の顔は、ワナワナと震えてたに違いない。
店を出た途端、Oさんが、
”何か怒ってるよね?”と言った。
この一言で、私の頭のネジはブチン!と飛んでいき、バッグから財布を取り出し、札入れを見る。悔しいから今日のお会計全て支払って帰ろうと思った。
が、中身は4千円。
ミスった。甘かった。もっと用意しておくべきだった。
でもここで引き下がれるハズもなく、所持金4千円全てを取り出し、Oさんに差し出した。
”なんで?いらないよ”と受け取ろうとしないカレのスーツのポケットを無理矢理捕まえ、中にネジ入れた。そしてズンズン歩いていく。
高さ10センチのピンヒールで石畳を競歩のようなスピードで歩くほど怖いことはない。時々つまづきながらも、”あ、あぶない”と後ろから言われようとも決して振り返らず、進んだ。
きっと後ろから見たら、すごい無様な格好で歩いてたと思う。
でもそのときはそんな余裕なんてない。とにかく、今日を終らせたかった。
話を聞こう、話そうともせず、ただ帰り道を突き進んでいる私の腕をOさんがつかみ、前に回り込む。
通せんぼ状態で、動けない状態になる。
とりあえず落ち着こう、話を聞いてくれ、話を聞かせて。
と言われ、店を出てから初めてOさんの目を見た。
初めてみた、弱弱しいというか、困った心境を顔全体で表している。
ダメだ、大人げなさすぎだ、話をしよう。とカレの顔を見て思った。
30分程、その場で立ちながら話す。
お互いの理解不足。が今回の原因だと分かった。
お互いに素直に謝った。
私もカレもとっても素直になり、気持ちを伝え合った。
カレは笑って、”もうホントに喜怒哀楽激しいんだから。ま、そんなとこが魅力的なんやけどね”と嬉しいコトバを言ってくれる。そんなコトバに、スキありまくりの笑顔を見せてしまう私。
そして、”はい、これ。感情的になってこんなことしないように”とさっき私がネジ入れたクシャクシャの千円札4枚をポケットから取り出し、私に渡す。
そこまではとってもとっても素直だった私。が、最後まで素直にはなれなかった。
プイッと顔を背け、”いいよ!自分の分ぐらい自分で払うから!私だって働いてる!!”と中途半端な枚数の千円札を受け取らない。
何度も、千円札が行ったり来たりしてる。
お財布の中身が200円と少ししかない私は本当は、受け取りたい。
でも、変なプライドが邪魔して受け取れない。
結局、最後まで素直になれず、帰宅。
部屋で落ち着き冷静になり、明日の分の生活費がないことに気づき、考える。
どうしようもなく、母に「今月末返すからお金貸して。」と頼んだ私。なんとも惨めな26歳。
この前、31歳Iちゃんが言ってた話をフト思い出す。
「30過ぎたらねー、強いよ女は。この間、好きな人が酔って私によたれかかってきて”何か欲しいもんあるか?”って聞かれてめちゃくちゃ嬉しかったんだけどね、その瞬間”欲しいもんは自分で買うから大丈夫!!”って言ってたの!とっさにそんなこと言った自分にびっくりして悲しかったわ。本当は、嬉しくて”欲しいもんあるぅぅ”って笑顔で言いたかったのにさ。」
この話を聞いたとき、そんなもんなのかなー程度にしか思ってなかった。
が、、、私ももう既にそんな気があるんじゃ・・?
夜、Oさんとのお食事が入っていたので、定時きっかりにちゃっちゃと上がる。
どこぞの有名なイタリアンを予約しようとしてくれたらしいが、満席だったらしく、行き当たりばったりで良さげなお料理屋さんにプラッと入る。
京都らしい感じの、いかにも。って雰囲気が漂うお店。
カウンターしかなくって、付き出しも細長いお皿に少しづつ湯葉とか高野豆腐とか海老などがデザインされて乗ってる。
目と舌で味わうお料理。
キスの天ぷら、鴨ロース、オムレツのスープ仕立て、若鶏のグリル、を頼み、ビールと共にゆっくりいただく。
味もお上品で美味。
またカウンターの中の料理人が、どやっ!って顔してお料理出してくるのよ〜。
でもこの料理人、お料理の素材を見ながらずっと独り言を発している。小さい小さい声なので何を言ってるかは全く聞こえないけど、とりあえずニヤニヤしてボソボソ・・・・
それが気になって、途中からお料理どころではなかった。
今日はなぜかOさんとの会話もウマクいかず、噛み合わなかったり、うまく伝えあえなかったり。
こういうときって、あるよね。
妙に波長が合わない時って。
こういうときは、無理に合わせられるものでもないから、早めに別れる。に限る。
イライラくる感情を沈め、普段滅多に飲まないワインなんかも頼んで、気分を変える。
また相手が普通に発した言葉も、こっちは挑戦的なコトバと取ってしまったりするんよね。
その逆もあるわけで。
お店を出る頃には、私の怒りは頂点へ。
良かれと思って飲んだワインが、どうやら感情的に私をさせた。
いつものように、お勘定を支払ったOさん。
いつもなら、”ごちそうさまでした”と笑顔を見せる私。
でも、この日はそこまで感情を抑えきれなかった。
きっと私の顔は、ワナワナと震えてたに違いない。
店を出た途端、Oさんが、
”何か怒ってるよね?”と言った。
この一言で、私の頭のネジはブチン!と飛んでいき、バッグから財布を取り出し、札入れを見る。悔しいから今日のお会計全て支払って帰ろうと思った。
が、中身は4千円。
ミスった。甘かった。もっと用意しておくべきだった。
でもここで引き下がれるハズもなく、所持金4千円全てを取り出し、Oさんに差し出した。
”なんで?いらないよ”と受け取ろうとしないカレのスーツのポケットを無理矢理捕まえ、中にネジ入れた。そしてズンズン歩いていく。
高さ10センチのピンヒールで石畳を競歩のようなスピードで歩くほど怖いことはない。時々つまづきながらも、”あ、あぶない”と後ろから言われようとも決して振り返らず、進んだ。
きっと後ろから見たら、すごい無様な格好で歩いてたと思う。
でもそのときはそんな余裕なんてない。とにかく、今日を終らせたかった。
話を聞こう、話そうともせず、ただ帰り道を突き進んでいる私の腕をOさんがつかみ、前に回り込む。
通せんぼ状態で、動けない状態になる。
とりあえず落ち着こう、話を聞いてくれ、話を聞かせて。
と言われ、店を出てから初めてOさんの目を見た。
初めてみた、弱弱しいというか、困った心境を顔全体で表している。
ダメだ、大人げなさすぎだ、話をしよう。とカレの顔を見て思った。
30分程、その場で立ちながら話す。
お互いの理解不足。が今回の原因だと分かった。
お互いに素直に謝った。
私もカレもとっても素直になり、気持ちを伝え合った。
カレは笑って、”もうホントに喜怒哀楽激しいんだから。ま、そんなとこが魅力的なんやけどね”と嬉しいコトバを言ってくれる。そんなコトバに、スキありまくりの笑顔を見せてしまう私。
そして、”はい、これ。感情的になってこんなことしないように”とさっき私がネジ入れたクシャクシャの千円札4枚をポケットから取り出し、私に渡す。
そこまではとってもとっても素直だった私。が、最後まで素直にはなれなかった。
プイッと顔を背け、”いいよ!自分の分ぐらい自分で払うから!私だって働いてる!!”と中途半端な枚数の千円札を受け取らない。
何度も、千円札が行ったり来たりしてる。
お財布の中身が200円と少ししかない私は本当は、受け取りたい。
でも、変なプライドが邪魔して受け取れない。
結局、最後まで素直になれず、帰宅。
部屋で落ち着き冷静になり、明日の分の生活費がないことに気づき、考える。
どうしようもなく、母に「今月末返すからお金貸して。」と頼んだ私。なんとも惨めな26歳。
この前、31歳Iちゃんが言ってた話をフト思い出す。
「30過ぎたらねー、強いよ女は。この間、好きな人が酔って私によたれかかってきて”何か欲しいもんあるか?”って聞かれてめちゃくちゃ嬉しかったんだけどね、その瞬間”欲しいもんは自分で買うから大丈夫!!”って言ってたの!とっさにそんなこと言った自分にびっくりして悲しかったわ。本当は、嬉しくて”欲しいもんあるぅぅ”って笑顔で言いたかったのにさ。」
この話を聞いたとき、そんなもんなのかなー程度にしか思ってなかった。
が、、、私ももう既にそんな気があるんじゃ・・?
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