”慣れ”とは怖い。

日曜の午後。

Oさんと大阪をプラプラする。
久々にスカートを履いてみた。最近は、デニム！デニム！デニム！だったから、ものすごく新鮮な感じ。
セオリーのミニプリーツスカートに、インプラの後ろV開きのトップス。
久々にこんな格好した。
もう、ブーツはいてるコもけっこう街中多し。
私も今年購入したラブリーなヒョウ柄ブーツを早く履きたい！きゃ。

特に何をするという予定も決めていなかったので、エルメス、シャネル、ヴィトン、ポンテヴェキオ、リステア、カルティエ、を周る。
以前は、シャネル大好き人間だった私も最近は、あまり惹かれない。エルメスのガーデンパーティに想いをよせつつ、欲望を必死に抑える。我慢我慢。11月に結婚式2件も入ってるのだから、絶対我慢。と。
衣装に、美容院に、ネイルに、小さめバッグに、お祝儀・・・あーん、すでに頭が痛いわ。

ディナーは、イタリアン。
サラダ、モッツァレラのピッツア、パスタ、をガツガツ食べる。

そして、話題はひょんな事から、”歯”の話題に。
”いつか親知らずを抜かなきゃいけないの。”と私がこの世の終わりのような顔をして告げると、
”あぁ、俺も行かなきゃいけないんだよ”と彼。
おっ！きたきた。行って行って。歯キレーにしてきて。前歯入れ替えてきて♪
と、心の中で叫びつつも、
”ん？どこか虫歯？”
と、白々しすぎるセリフを平気にきょとんとした顔で言う私。
おぉ、怖い、女ってやつは。
彼は、口を大きく開け、欠けている歯を指差し、
”これこれ。欠けてるんだ。治さなきゃ”と言う。
分かってます、出会ったときから見つけてます。
指指さなくても、笑っただけで見えてる。
が、私、
”わっ！ホンマやねー。痛そう。早く治さなきゃ！歯の菌ってね、あなどれないらしいよ。放っておくと体にも回って違う病気をも起こすことあるらしいよ”と、心配げに口を覗き込み、いかに虫歯が恐ろしいかを必死にアピールし、近々歯医者へ出向く事を進める。

彼の前歯が美しい1本歯になることを切切に願う。
問題は、出会った頃より歯の問題が薄れてきている。ということ。
欠けている前歯に私が慣れてしまうのも時間の問題かもしれない。何でもずっと目にしてたら、見慣れるモノ。
そして、友達にお披露目したら、絶対みんな言うに違いない。そして想像するに違いない。あの歯でキスしたり色々してるんやって。イヤだイヤだっ！
なんとかしなきゃ。してもらわなきゃ。

そんなことが頭を廻り続けていたディナーの時間。
でもお料理は最高で、パスタを食べにくそうに食べていた彼の姿が忘れられない。